★ 会長のさぼりの真相
今回は38期主将の「さぼり症」についての弁解をしておこう。 「さぼり症」と言っても練習がつらいとかの理由では決してない。 ここでハッキリと言っておきたい事は、「高校生活は部活動が全てではない」ということだ。 つまり38期主将には他の交遊関係・・・もとい交友関係も存在していたのだ。 社会的に言えば「つきあい」もしくは「接待」と呼んでも良い。 具体的には本人の名誉のために明らかに出来ないが、確かにあったのだ。 断れない付き合いというものは誰にでもあるはずだ。 「おまえが来ないとメンツが足りん」 こうまで言われて断っては男がすたる! 「柔道馬鹿にはならない」 これは38期主将の譲れないポリシーなのだ。
いや、唯一練習を故意的に回避していたことも否定できない曜日もあった。 それは土曜日である。
ここである人物を紹介せねばなるまい。 土曜日には誰が頼んだか知らないが、新日鉄広畑から特別コーチにくる人がいた。 名前は仮に「E越」氏としておこう。(全然伏字になっていない) 彼はこの軟弱柔道部を鍛えるために呼ばれた特別コーチだ。 基本的に練習において対外的な働きかけをしない我が部の閉鎖的な体質からすれば、例えコーチであろうと部外との接触は多いに刺激となるものである。 その説からすれば、38期主将も多分に漏れずこのコーチを最初は歓迎していたのだ。 ここは強調しておこう。 38期主将は初めから土曜日を休む日には指定していなかったことを!
しかし高い木は風当たりが強い。 このコーチはやたら38期主将だけを鍛えようとする。 そうだ!「柔道馬鹿」にしようとしたのだ。 しかしすでに述べたように、38期主将には譲れないポリシーがある。 「というわけだ、あとは頼んだぞ」 そう副主将M氏に言い残して彼は道場を後にした。 M氏が「自転車工作員」となるのはこの後のことである。
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