★ 会長:大学部活編 第二話
入部希望書に名前を記入し、安堵の表情で引き上げていく刹那主義者をよそ目に、ワシは徹底抗戦をする気でいた。 (ワイも九州男児の端くれや!こうなったら何時になろうと粘ってやるだがや!) 執拗に食い下がる悪徳訪問販売員にワシはひたすら言い訳をした。
『高校時代に真っ白に燃え尽きましたんで』 『鎖骨をヤッてから医者に止められてるんで』 『人類はいつまで争い続けるのでしょう?』
するとリーダーの隣でソワソワしていた相棒が 『仮入部ってのがあるから、とりあえず一週間ほど見学に来てみて。良ければそれから入部してもらってかまへんから』 なに〜!こっちは朝までやるテレビで、いや、やる気でいたのにあっちから折れてこようとは。(デートでもあるんかいな?) これにはリーダーも簡単に賛成して(これが台本通りとあとで気づく)明日から見学に行くという条件で我々は解放された。 しかも、御丁寧に明日から四講時終了頃には教室まで迎えに来て下さると言う。 つまり逃げられないということだ。 (夢なら覚めてくれ〜!!!)
まてよ? そう言えば、ヤツはどうしたんだ? ヤツもサッカー部には絶対に入らないと言っていたが。 ヤツは筋金入りのどさん子ではあるが、あのおっさん達の勧誘にはさずがに勝てはしないだろう。 ここからヤツの家は近いし、ヤツの泣きべそでも拝んでくるか。(他人の不幸は蜜の味〜)
自分の立場をすっかり忘れていたワシは、足早にヤツの家へ向かった。 ヤツとは、同じ姫路南出身の元サッカー部、N氏のことである。
一覧に戻る 前に戻る 次に進む
|